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Fukushima50感想【基本ネタバレなし】

www.fukushima50.jp

↑公式サイト

 

というわけで、Fukushima50を観てきたのでネタバレはせずに感想でも書いていこうかと思います。

基本ネタバレはしませんが予告編とかで解禁されている内容などには触れるので、多少なりともネタバレと捉えられる内容は含まれるかもしれません。

そのため少しでもそういうのを見たくない方はここでバック推奨です。

その他本質に触れちゃう場合は反転(白文字)で記載してあります。

 

aya-beauty.hatenablog.com

↑これで言っていた観る予定の邦画の1つです 


まず…正直観に行きたくなかったです。この映画。

会社の先輩に声をかけてもらって、観に行かざるを得ない状況になったので観ました。

それぐらい東日本大震災で直接的な被害を受けていない私でも観ることに抵抗があった映画、テーマです。

マスコミが流す情報でしかこの地震のことも被害の状況も現在の状況も知らない私ではありますが、私自身阪神淡路大震災で死んでいたかもしれない存在です。

だから本当は観たくなかった。

でもちゃんと最後までしっかり観て、直接的な自然災害の被害にあったことがない人、そういう年代にこそ観てほしい映画だと思いました。

 

・壮大な再現VTR

・基本的に現場の視点(視線)で描写されているためいろんな意味で狭い(津波がくるシーンなど、現実で見れないところは全体の俯瞰図とか原発のアップとかありますが、本当に基本的には登場人物の視点で映されています)

・脇役までしっかり人として存在出来るキャスト陣

・政府、本店、現場それぞれみんな日本を守りたいという思いは一緒だがしかし、それに固執した結果のイレギュラーに対応出来ていない後手後手感、リズムの悪さが映画でもよく分かる(佐野史郎さんの演技が1人怒って空ぶっているあたりも現実なんだろうなと思います

・時折挟まれる公的な発信(ニュースで見た内容)が作中で出てくる度に現実の自分に帰ってくる感じ

 

 

以上、ざっくり書くとこんな感じの映画でした。

 

基本的には登場人物と同じ視点・視界で展開されます。

要所要所で日時と経過時刻が表示されるので、本当に壮大な再現VTRを観ている感覚です。

その中で津波がくるシーンなど、実際に登場人物が見ることが出来ない箇所に関してはズームだったり俯瞰図だったりが映りますが、それ以外は登場人物たちの目線というか視点での展開でした。

私が前回観たのがスマホを落としただけなのに2という邦画テンプレカメラワークの作品だったっていうのも影響しているかもですが(カメラの視点の高さがほぼ平坦)、これは登場人物に注力した必要最低限のカメラワークの作品と言えるんじゃないでしょうか。

 

このカメラワークの話で言うと、私的に何で映したのか分からないシーンが2ヶ所ありました。

1ヶ所目は作業員2人が扉を出ようとしたら海水が入り込んできたシーン。

予告動画で映っているシーンです。

念のため伏せますけど、ここ何故か違う角度でスローでも流れるんですよ

何でこのシーンをわざわざスローにしてまで2回見せたのか

ちょっと私には分かりませんでした。

もう1ヶ所は手動ベントをしにいく際のルートの早送りシーンです。

これはまあベテランの作業員じゃないと迷って終わりだよって見せるためかなとも思ったんですが、展開的に明らかにリズム乱していたと思うんですよね

何で変に早送りで見せちゃったかなーって

もちろん製作側に意図はあったと思いますけど、私的には結構気になるところでした。

 

自分の命と引き換えに日本を守ろうとした現場の人間に焦点が当たるので終始泣きそうな限界感ではありますが、放射能汚染の危険性に関しての言及がほぼなかったので、危機感というか、そういう感覚は少し薄いかもしれません。

私は一応知識として知ってはいますけど、観る人全員が全員知っているわけじゃないですし、私の認識もかなり甘いと思うので。

彼らがどれだけの危険を冒してどれだけの危険を防ごうとしてどれだけの危険を出してしまったのかが分からない、というのはこの震災の後の現実の展開が物語っている気はしないでもないですが。

 

あと政府と本店と現場のズレは凄くイライラすると思います。

実際にそうだからあんな描き方だと思いますが、みんな日本を守るために動いていました。

ただ、イレギュラーに対応出来ていない感、全てにおいて後手後手感が映画のリズムも乱しまくってくれるので、テンポがズレるというか、ストレス。

日本を守るために日本の代表としてどうにか動かないといけない政府の空回りっぷり、日本を守るために行動の責任を誰が取るかなど詰めないといけない本店の無能っぷり、ちょっと極端に書きましたが、このリズムの悪さが各キャストの浮いた演技でより際立っていました。

現実でもきっとそうだったんでしょうね、と思うしかないんです。

その場にいなかった私たちは。

 

要所要所で日時と経過時刻が表示されると前述しましたが、時折実際にニュースで流れた情報が作中でも登場します。

避難指示がどうとか、政府の判断での対応とか。

それらを当時TV越しに見ていたので、そのシーンが出て漸く自分の経験した現実とリンクするといった感覚でした。

今までずっと登場人物に寄り添った視点で再現VTRを観ていたのに、一気に蚊帳の外に弾かれる感じです。

それでやっぱり思うんですよね。

私も別の地震での被災者なはずなのに、他人事だったって。

 

一言で言うなら何度も書いている通り壮大な再現VTRです。

観たくないと思う人に無理にすすめるべき作品ではないですが、迷っている人には観てほしいとすすめられる映画だと思います。

 

前回のスマホを落としただけなのに2感想↓ 

aya-beauty.hatenablog.com

 

 

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