ジョーカー感想【基本ネタバレなし】
↑公式サイト
というわけで、↓これらの記事↓で言っていたんですが、ジョーカー観てきたのでネタバレはせずに感想でも書いていこうかと思います。
基本ネタバレはしませんが予告編とかで解禁されている内容や本質には触れないショットなどには触れるので、多少なりともネタバレと捉えられる内容は含まれるかもしれません。
そのため少しでもそういうのを見たくない方はここでバック推奨です。
結論としては、感情という感情が抜け落ちる映画でした。
喜怒哀楽とかそういう感情が、抜け落ちていく。
手から砂が零れ落ちていくように、サーっと抜けていきました。
最後までジョーカーには同情出来ないし、同調も出来ません。
観客は最後まであくまで傍観者です。
それでいて、「悪」であるジョーカーに同情も同調も出来ないけど、自分を「善」と言うことも出来ない。
「本当の悪は笑顔の中にある」というキャッチコピーが「その通り」だと手を叩くことしか出来ないんですよね。
ストーリー以外の面では、音楽が大きいのとパン振りと光(白)と影(黒)が面白かったです。
音楽に関してはエンタメ感をこれでもかとわざとらしく出してくれるのに、「全く笑えない見世物」なシュールさが◎。
パン振りで左右の音量差にメリハリをつけることで画面に奥行きも出ていたので面白いなと。
光と影に関してはわりと重要なファクターだと思います。
観た方はお分かりでしょうが、影(黒)の印象的な演出→光(白)の印象的なショットの場面は彼が変わる様に合わせてるのだと思いますが、今でもしっかり思い出せるぐらいには印象的でした。
演技は全く違和感なし。
ジョーカーの体型もあれが間違いなく正解でしょうね。
終盤のタバコを吸いながらこちらに向かってくるジョーカーは本当にカッコいいです。
それから15禁な時点である程度お察しではありますが、グロ系が苦手な方は注意した方がいいシーンがあります。
ホラーでもエロでもないですが、ちょっとだけ観ていて痛いシーンはありますので。
苦手だけどジョーカーを観たいという場合は、既に観た人に目を閉じておけばいいシーンを聞いてから観ることをオススメします。
一応ここにも書いておきますが…念のため白で反転させておきますね。
ネタバレって程でもないですけど。
ここに書いてあります→終盤知人2人がジョーカーを訪ねてきますので、そうしたら目を閉じて下さい。「鍵を開けてくれ」というセリフぐらいで目を開けてok。ほんの数分でカタはつきます。
あとピエロ恐怖症の人はダメですねって当たり前か(笑)
総じて皆様の評価通り、観に行って正解の久しぶりに当たりの映画でした。
観終わった後にいい気分にはならないし、何なら喜怒哀楽何もかも抜け落ちるし、もう1回観たいかと言われると悩むんですけど、この時代だからこそ観ることが出来る内容だと思います。
誰かが言っていましたが、「他人に笑ってもらうために自分を殺していた男が自分が笑うために他人を殺す話」がドンピシャな映画です。